ひきこもり女学生の脳内断面図







ちょうどその頃、馴染みのスーパー「ツルハシ」のすぐ横を通りかかったところだった。







さすがによたついている私でも、その明るさに目を細めるくらいである。







私は改めて商店街を歩いていることを再認識すると、さらに自宅を目指して足に力を入れようとする。







あともう少し、もう少し。







息を大きく吐いて、火照った体に勢いをつけようとしたその時。








「やばい」







自分でもそう思ったが、すでに遅かった。








ガクッと膝の力が抜けて、とうとう目の前が真っ暗になる。







ぐらっと体が傾いていくのを、私は感じた。






























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