ひきこもり女学生の脳内断面図









何が何だかよくわからない状態で、私は予備校へ向かう。







なんだか自分が自分でなくなったような、不思議な気持ち。







髪がイキナリ短くなって時間がたてばたつほど、心に大きな穴があいて行く気がする。






目に映るいつもの街の風景も、まるでセピア調になったように見えてしまう。







いつもはバラ色に思えることも、全てがくすんで見える。







「髪の毛一つで?そんな大げさな」







そう笑いながら自分をからかってみるが、そんな冗談に作り笑いすらできない。






元気を出さなきゃ!そんな励ましも、虚しく響くだけ。






そうして重い足取りでついた予備校の玄関のドアは、いつも以上に重たかった気がする。







キチガイが落ち込むとは、珍しい。















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