ひきこもり女学生の脳内断面図
先生の最近の穏やかさは、転勤を予期してのことだったんだろう。
想像しただけで胸が痛くなるが、今はそんなこと想像している場合ではない。
猛ダッシュで講師室で加藤先生を尋ねるが、もう予備校を出てしまったらしい。
間に合うかな。
私は急いで玄関を駆け抜けると、そのまま森先生の言うとおり道路の右へ向かって走る。
先生、先生、先生・・・
加藤先生が近くにいてくれることを願いながら、街の中に先生の姿を探す。
この気持ちを告げずに、先生に会えなくなるなんて信じたくない。
息を切らして私は、先生を探し人ごみの中を抜けていった。