美加、時空を越えて

守への想い

日曜日の朝。
前の晩は、守に逢えると思うと、そわそわして眠れなかった。

ボーリング場へ着くと、島美加や守の友達が待っていた。

周りの声「すげえ、フェラーリだ。」
「あの2人すごく絵になる」
「綺麗」

美加(まあ、あの2人は目立つわよね。
タイム管理者って目立っても差し支えないのね)

美加は、守の姿を見つけると、はやる気持ちを抑えながらゆっくり近付いていった。

島美加の方は、光と楽しそうだ。

守が美加に向かって微笑んだ。
「急にお誘いして ご迷惑ではなかったですか?」

美加「とんでもない。この日が楽しみで、眠れませんでしたわ」
本当の事だった。
守と病院で逢ってから 興奮して眠れない日が続いていた。
(すごい、目の前に守がいる。
逢いたくて逢いたくてたまらなかった。
罪悪感のせいが大きいのかしらと思ったりもしたけど、私は本当に守を愛している。
前のときは守が私を守ってくれたけど、今度は私が守をまもりたい)

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