美加、時空を越えて
(こうしていると色々な記憶が、よみ上がって来る)

守と一緒に行った、映画館。
2人でポップコ-ンを食べたわ。
守の行っていた大学の大学祭。
私の為にコンサ-トの1番前のチケットを用意してくれていた。
実行委員とかで、守とほとんど一緒に回れなくって、私は、怒って帰っちゃったけ。
守が死んでから 辛くて苦しくて……。
睡眠薬を沢山飲んで、でも死ななかった。
気がついたときは病院で……。
電車に飛び込む事も考えたけど、線路を見ていたら、顔がぐしゃぐしゃになる私が頭に浮かんで、
怖くなってやめたんだわ。
海で死のうかと思った事もあったけど、
お父さんやお母さんの顔が浮かんできて、やっぱり死ねなかった。
私って結局死ぬことも出来ないんだ、って落ち込んで……。
ああ、私が編んだセ-タ-どうしたんだっけ……。
そうだわ。
守の家に持っていったんだわ。
守のお母さんがいて、なんだかやつれていたように見えたけど……。
お母さんにセ-タ-を渡したんだわ。
雪の中を歩いて帰る途中で、守の弟君に呼び止められて、これ、僕がもらってもいいですかって……。




< 106 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop