美加、時空を越えて
お母さんは、愛人からの電話と証拠が入った録音で、どうしていいか分からないらしい。

島美加は、当人同士の問題と思っていたので、あまり影響がなかった。

一番の問題は、美加の妹の由加だった。

お父さんの事が、大好きだった由加は、かなり参っていた。

両親が離婚するかもという恐れと、
私はこれからどうなるのだろう、という不安に
押しつぶされそうになっていた。

美加は、由加を見た。

ポツリと由加がつぶやいた。
由加「お父さんが、そんな事をしていたなんて・・・
お父さんとお母さん、離婚するのかな」

島美加「お父さんも男だもん。
そんな事もあるのよ。
でも馬鹿だよね。
何も会社の女の子に手を出す事無いのに。
自業自得よ。
そんな事、するから会社にいずらくなるのよ」

由加「でも、私たちのお父さんなんだよ。
他の家のお父さんがそんな事をしても、私のお父さんだけはそんな事はないって思っていたのに」

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