美加、時空を越えて

両親の離婚

美加「もしもし……。
守さん……。
えっ、お礼?
ううん。私でお役に立てて嬉しいわ。
そうね……。
あっ、はい。
じゃあ、明日、伺います。
ええ、それじゃ、さよなら」

光「嬉しそうだな。
守君が、何だって?」

美加「お礼の電話よ。
それよりも美加ちゃんが、私に相談があるって言うから
明日美加ちゃんの家に行きたいのだけどいいかしら」

瞳「まだ大丈夫ですよ。
不思議だわ。こんなに風が静かだなんて
それより美加ちゃんの相談って何ですか?」

美加(外は大荒れの嵐で雷までなっているのに。
風もびゅうびゅう吹いているし……)

美加「多分ね、美加ちゃんの両親が離婚するかどうかで揉めているの。
まあ、離婚はしないんだけど、妹の由加が滅入ってしまって……。
あの頃誰にも相談できなくて、
こんな時、お姉さんかお兄さんがいたら相談に乗ってくれるのに
って思っていたの。
だから、その話だと思うんだけど……」

瞳「それは心配ですね。
そういう事ならいいですよ。」

次の日、美加は島美加の家へ向かった。

思ったとおりだった。
お父さんに愛人がいて、その人は会社の部下だった。
愛人が会社にお父さんの事を暴露したらしく、
お父さんは会社にも家庭にも居場所を失っていた。
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