美加、時空を越えて

パーティー

美加は頭を高く結い上げると、ピンクのドレスを着た。
美加はピンクがよく似合った。
大きな茶色がかった瞳と長いまつげは、お人形のようだった。
かわいらしいイメージで亜麻色の髪と、ぷっくりとした桜桃のような唇は幼さを感じさせる。
美加が階段を下りると、踊り口にタキシードに身を包んだ光がいた。
光が手を差し出した。
美加はその手の上に自分の手をのせた。
光「このまま、僕がエスコートしようか」
美加「ありがとう。
でもそれには及ばないわ」
そう言って美加は1人で階段を降りた。
光が美加に続き、階段を降りる。
降りた所に瞳が立っていた。
瞳「振られたみたいね」
深紅のドレスに身をつつんだ瞳がいた。
背中が広く開いていて 白い背中が美しい。
光「今日は瞳で我慢するか」
瞳が手を差し出し、光はその手をそっと取る。
瞳の手の平に軽くキスをする。
玄関のチャイムがなった。
美加が、扉を開けると背広姿の守が立っていた。
< 140 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop