美加、時空を越えて
光「君のは自己犠牲だ。
ただの悲劇にしか過ぎない。
そんなことをして守君が本当に喜ぶと思っているのか。
もういい。
分かったから。行ってくれ」

美加は、その場から光の事を見ながら立ち去る。

光(ああ、だめだ。
美加を愛してる。
たとえ拒まれても……。
嘘でもいいから、僕を受け入れて欲しかった)

光は、その場に立ち尽くしていた。
暫くして、何を思ったのか、島美加に電話をし始めた。

ソファにもたれながら光が話す。
「もしもし……。
そう。光です。
よく分かったね、僕だって」

光「いや、別に用事はなかったんだが、君の声が聞きたくなって、それだけでは駄目かい?
ああ、じゃあ、駅の広場で。
ああ、いいね。
じゃあ、明日。

僕も楽しみだ」

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