美加、時空を越えて
美加が、深々と頭を下げた。
「今日までいろいろありがとうございました。
貴方には、本当に感謝しているわ。
ボ-リング場では、守と美加ちゃんが本当は同じレ-ンだったんでしょ。
貴方が上手く取り計らってくれた。                  パ-ティも、守に私を連れて行くように助言してくれたんじゃない?
他にも色々と、手を回してくれて……。
多分貴方がいなかったら、こんなに守に逢えなかった。
……。あと光の事、よろしくお願いします」
 
瞳「本当にいいんですね。
光とこのまま別れても……」

美加「ええ、大丈夫」

……。2人の間に長い沈黙が流れる。

美加が他人事のようにつぶやく。
「私の遺体は海に浮かぶの?」
「いえ、浮かんできません」
「私の魂は、どうなるのかしら」
「守さんが亡くなった時は、守さんの魂は、美加さんの傍にいました。
美加さんの魂は美加さんが望む所へ行けます。瞬時に」

「そう……。死ぬことはもう怖くないの」
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