美加、時空を越えて

2011年の様子

2011年の扉を開けると、見知らぬ女性が立っていた。

美しい女性だ。
容姿だけでなく燐とした気高さを持つ。
美加の顔を、しっかりと目を見つめて片手を出す。
「はじめまして、美加さん。
私の名前は、瞳。
タイム管理者です。
美加さんが過去を変えるかもしれないので、私が付きっ切りで監視します」
美加も片手を差し出し、握手を交わす。
「はじめまして、美加です」
(私、監視されるんだ……)

瞳「あまり落ち込むことないですよ。
もっともあまりひどいとそこにいる光のようにレッドカ-ドを切って強制送還しますけど」

美加が驚いて光に聞く。

美加「光、この時代に来た事あるの?」

瞳「タムトラベラ-としてよく訪問されていますね。
彼、医者でしょ、重症の患者さんを治したりして、私、苦労してるんです」

光「まあ、お手柔らかに」

瞳「まず、美加さんはどうしたいですか?」

美加「この時代の美加さんにまず会わないと……」 

瞳「会ってどうするんです?」

< 68 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop