美加、時空を越えて
それが当然と思っていたし。

靴下を探していると

「貴方、靴下はそこじゃないわ。
3番目の引き出しって言う声が聞こえたような
気がしたよ。
その時初めて分かったんだ。
自分は大切なものを失った。
取り返しがつかない。
こんなにも愛しているって」

そう言いながら学者さんは、泣いていた。

……。
何故、タイムトラベルが可能になったのか?
時空の扉とは、一体何なのか?


まだまだ分からない事は沢山ある。
兎に角、今は守の命を救うことだけを
考えよう

そうすれば私はこの罪の意識から開放される。

私が守を殺したようなものなんだから。

愛する守を。
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