美加、時空を越えて
美加はベッドに入るなり 静かな寝息を立てて寝てしまう。

瞳「そろそろ始めましょうか。
たぶん足を痛めているわ。
歩く時、右足を引きずっていたもの」

光「たぶん 身体はあざだらけだと思う。
相当ひどく地面にたたきつけられていたからな」

光と瞳は、美加が寝ているベッドの両脇に立ち、ゆっくりと両手を上げた。

2人の手の平から暖かな柔らかい光が出る。

その光で美加の身体を包み込むと、美加の身体は宙に浮かんだ。

美加の身体を宙で回転させながら、光は強くなったり弱まったりしている。

2700年の人達は、自己治癒力がとても高い。
自分への治癒力を他人に光として届ける事も可能だ。
美加の年齢は、実際は、600歳を遥かに越えているが、医療の進歩により、細胞を若返らせる事が可能となった。
美加は、27歳の身体を保っている。

突然、美加が大きな叫び声を上げた。

光がやさしく美加の身体を撫でた。

瞳「身体よりも心が痛んでいるわ」

光「無理もないだろう。
見ていただけの僕でも辛かったよ」

瞳「明日 『この世界の私に逢いたい』と言うでしょうけれど、逢わせて大丈夫かしら」
    
光「美加が望んでいるからね。
止めても聞かないさ」

光は、身体をさするのを瞳と交代した。
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