パラドックスガール
.




あいつらが離れていっても多分追わないなんて嘘だよ。
だって、大切なんだ。

あたしを"人間"として扱ってくれるから。
あたしに話しかけてくれるから。
あたしに笑いかけてくれるから。

ただ、引き止める資格が、あたしにないだけ。


「茗子ー」


「なに」


「泣き終わったら呼んでね」


「…ばか」









そんなふうに優しくしないで。
せっかく我慢してたのに。



ねぇ、知らないでしょ。
最終的にあたしを泣かせてるのはあんたなんだよ。






To be continue...



.
< 55 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop