パラドックスガール
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「茗子ー聞いたよー。
朝っぱらから告られたんだって?」
教室に入り自分の机にカバンを置くと、凛子が楽しそうに聞いてきた。
「…」
「茗子?」
「……あ、何?」
が、凛子の声はあたしには届いてなかった。
「何じゃないでしょ。告られたんでしょ」
「ああ、うん」
「…なんでそんなに元気ないの」
「…うん」
あたしはそれしか言えなくて。
自分で聞き返したくせに、あたしの頭の中は違う言葉が反芻し続けていた。
[……決めるのは茗子、でしょ]
玲央の、その言葉だけがあたしの中で響いていた。
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「茗子ー聞いたよー。
朝っぱらから告られたんだって?」
教室に入り自分の机にカバンを置くと、凛子が楽しそうに聞いてきた。
「…」
「茗子?」
「……あ、何?」
が、凛子の声はあたしには届いてなかった。
「何じゃないでしょ。告られたんでしょ」
「ああ、うん」
「…なんでそんなに元気ないの」
「…うん」
あたしはそれしか言えなくて。
自分で聞き返したくせに、あたしの頭の中は違う言葉が反芻し続けていた。
[……決めるのは茗子、でしょ]
玲央の、その言葉だけがあたしの中で響いていた。
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