不思議な神様達&新選組
『は…？』

あともう少しで捕まえようとした沖田と土方は強い風に巻き込まれた。強すぎて目が開けられないようだ。

今のうちに…。

そう思って沖田の横を通ろうとすると､

「ちょっと待ってよ。いつまで逃げる気なの？」

沖田は腹黒い微笑みをしながら真梨の手を掴んだ。

「!!!!!」

真梨は捕まえられた手を必死に振り解こうとした。でも離れない…それどころか、手だけじゃなくなって完璧に捕まえられた。

体力の限界が超えているせいか、風が止んでしまった。
そしてもう無理かと思い、真梨は大人しくなった。

「どんなけ俺等を走らせる気だったんだよ。」

そう言って真梨の前に立った土方。

「お前には用がある。屯所までついて来てもらう。」

「総司、コイツを連れてこい。」

そして真梨は、手を捕まえられたままついて行った…。
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