家族の時間
2月28日
真吾が病院をかわる日は晴れた日曜日だった。
その日の朝、翔はいつもと同じように朝の仕事の準備に出掛けていた。
渉は急病の動物の為、あわただしく出て行った。
「これで少し楽になるわ。」
あかりがほっとしたように言った。
「それはどういう意味?」
麻子が聞いた。
「私と真穂は料理は駄目だから明日からお母さんが作ってくれる。」
あかりの声に真穂もうなづいた。
もう手伝わないの?
麻子は驚いた。
「朝は、これまでと同じであかりと真穂に作ってもらう。」
キッチンに入ってきた健太が言った。
「えー!」
あかりと真穂が叫んだ。
「お嫁に行くのなら、食事の一つも作れないんじゃ私は恥ずかしい。」
「私も恥ずかしい。」
タキが二人を見ながら言った。
「私や麻子さんがいながら何出来ないだと私達は…」
タキの言葉に麻子は頷いた。
「だから、あかり、真穂。」
健太があかりと真穂の肩を叩いた。
「明日からよろしく。」
健太が笑いながら言った。
< 63 / 201 >

この作品をシェア

pagetop