恋は嘘から始まる。



泣くの好きだなーって…


「べ、別に好きで泣いてるんじゃないもん!!ってか泣いて無いしっ!!//」

「ふーん……」



な、何よ!!

ふーん……って!!


本当、こいつって


グイッ


「お前はこんなに涙が出てても泣いて無い事に何のか?(笑)」


田原はそう言って

私の涙を拭った。



こいつ、本当、ムカつく。

泣いて無いって言ってるじゃん!!


でも…


「泣いてるよ!!わっ悪いっ!?///」

「おー、遂に開き直りましたか(笑)」



涙はいつの間にか止まってた。



それから私と田原は

30分ぐらい適当な話を繰り返してた。


でも、田原は一回も

私の涙の理由を聞いて来なかった。



「でさー、その犬がさー……」

「ねぇ。何で聞かないの?」

「えっ?」






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