スキ、スキ、大スキ!


暫くして誰もいない教室に着いた。



あたしは自分を落ち着かせるために深呼吸をし、李玖に向き直る。


「李玖が好きっ!」


そして、一気に言い切った。



李玖は一瞬、驚いた表情をしたけど、またいつもの表情に戻って、


「知ってる」


と、言った。



えっ?


あたしは、そんな言葉が返ってくるとは思ってなくて、ただ驚いていた。



そんなあたしに構わず、どんどん近付いてくる李玖は、
あたしの耳元に顔を寄せて、言った。

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