あくまで天使です。
歩みを再開させて、私は扉を開けた。
蛍光灯がまぶしく、光彩を縮める。そろそろと瞼をあげると
「遅かったじゃねぇか。やっぱ鈍足だな。豚足でもOKか」
『いやいや悪魔という神話的存在はいませんよっ!神が作りしものなんて………というか人でもないものがどうして私たち人間に見えるんですか?』
いるよ神様ー
なんか自宅のように寛いでる悪魔がー。
悪魔、さっきの男はリモコンに手を伸ばした。プチっと反論しかけていた信者の顔が途切れる。私は思わずエナメルカバンを落とした。
「なんであんたがここにっ!?」
「はぁ?いてわりぃか」
いること自体が異常なんだよ!