あくまで天使です。
「………それで?そこの長髪イケメンさん。お名前は?」
ことりと上品な仕草で紅茶をテーブルに置き、月緋は話題をだした。
「………」
なぜかべリアルはためらう様な顔をしている。
「聞こえなかったかしら?お名前はなんですか?」
「………黙秘権を使う」
「ふふふっ。生意気な美青年ね」
べリアルから三日月形の目を私に移す。
「じゃあナギサに訊くわ。ナギサ、このくそ生意気で傲慢で無礼な好青年の名前は?」