あくまで天使です。


私は無事階下に下りてくることができ、再びあったかいお茶を飲むことができた。


この幸せは一度死にかけ、将来への希望を打ち切った人間にしか味わえぬ至福であろう。あれ?もう私幸せじゃん。帰ってくんないかな。


べリアルは私の横に腰をおろし、偉そうに腕を組んでいる。


対のソファには、


「なにこの紅茶は。泥のにおいがするわよ」


私が淹れた紅茶をぼろくそにけなしている月緋がいる。


どっちを悪魔かと訊かれれば迷わず答える。


月緋のほうが悪魔であり鬼だと(べリアルは一応助けてくれたから小悪魔に格上げ)


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