あくまで天使です。


それに気づいたべリアルは虚脱状態から戻ってきて、気まずそうに


「あー………それに奴らだって嘘ついてんぞ」


と、話題をそらした。


「え?マジで?なんなのよそれは!」


驚愕と興奮で身を乗り出し、答えを知っているべリアルに迫り詰める。


「あー!うっとい顔見せんな!」


乗り出した額を押さえつけられて、拒絶しながら彼は至近距離で笑った。


「まっいつかは分かる。ヒントは………俺と奴らも似たもの同士ってことだな」


「はあ?」


「………ちっとは自分のお頭で考えろっ」


それっきりべリアルは黙したまま手元の野菜炒め(ピーマン以外)をきちんと食べつくし、とっとと自分の部屋に引っ込んでしまった。



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