あくまで天使です。

三日目 居残り




かっこいい、と私は心の中で呟く。


樹君の後姿を見ているだけで心安らぐというか、もう癒しだよ癒し。


この荒んだ生活で唯一の安らぎがまさしく樹君なのだろう。


私のすべては彼のものになるという運命で形成されてきたんだ!


「気持ち悪いナレーションしないでくれる?口縫うわよ?」


ふさぐではなく縫うときたか月緋。


しかしそんな暴言にもめげず、生きていられるのはすべて彼のおかげで。


< 317 / 625 >

この作品をシェア

pagetop