あくまで天使です。
「まあ大丈夫だよ。湿布貼ってもらったし」
右足首を前に出し、安全を伝えると、ソウがあからさまに安心したような表情になった。
「しっかし。姉貴と兄貴のラブラブっぷりに、ガキども真っ赤になってやしたぜ!」
「あ?ラブラブ………?」
「姫様だっこからのおんぶとか!もう鬼畜コンボでした!」
私にとってのね!
そう言わず、己のうちだけで止めておく。
月緋になんて言われるかわかったもんじゃないし!