あくまで天使です。


「まったく。こんな根性ねじ曲がっている奴と家族とは恥ずかしいわね」


えっそれあんたが言っちゃう?


「ふぁ~拍子抜けだ………帰ろうぜナギサ」


「あっうん!じゃあ………」


月緋が私の傍に来て、こそっと耳打ちしてすぐ遠ざかって行った。


「それじゃあまたねナギサさんとその彼氏さん」


兄のほうも公園へ戻って行った月緋を追いかけるように、去って行った。


「んじゃ俺等も………ナギサ?おっおい!どした顔色悪いを通り越して、死人みてぇだぞ!」


「あっはは………」


乾いた笑い声をあげ、私は恐怖のあまり卒倒した。


『月曜日、白装束で来なさい』



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