あくまで天使です。




美しき純白の天使、アリエルが窓に背を向け、無情にこちらに顔を見せていた。


「充分であろう。神はこれ以上の時を許さん」


「………わーてるよっせーな」


「言いたいことがあるのならば、今のうちだぞ貴様ら。私は寛大だ。言い残しておきたい言葉はしっかり残せ」


そしてくるりと私たちに背を向けた。


なんだよ、こいついい奴じゃん。べリアルと同じツンデレか?


「………んじゃ、私からいい?」


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