あくまで天使です。
「何がぼけよ!この甲斐性なし!分からず屋!」
「かっ甲斐性なしだと!甲斐性なし………ってなんだ?」
このボケはすらっと流し、私は地団太を踏んだ。
「いい加減にしてよ!私寝れなくてイライラしてんのよ!余計にストレス溜まらさせないで!」
訴えるようにそう言うとピタッとべリアルの動きが止まった。
口を閉ざしたままじっとこちらをみて瞠目している。
今度はこっちがどぎまぎする番だった。
「なっなによ………見ないでくれる?」
「あ?何勘違いしてんだ気色悪い」
きっと彼が目つきを鋭くしたが、すぐに閉じられた。何かを考えているような仕草だった。