*虹色LOVERS*
昔から何かと俺に張り合ってくるこいつは、
女なのに男に混じってサッカーやるようなやつで
泥だらけになっても転んでも、必死になって着いてくる。
「お待たせー!
そんでアリマは何お願いしたの?」
息を切らして同じ質問を重ねてくる。
「何って、合格祈願だろ」
ため息混じりに俺が言うと、
「あ!そっか、そっかー、今日そのために集まったんだったね!」
目を丸くしてノンキな声を出すヒナに呆れつつ、
「‥おまえ、自分が決まってるからって、さいてーだな」
「さいてーは言い過ぎでしょ!あたしだって頑張った結果なんだからね!」
フグみたいなほっぺが文句を言ってる。