スターレディ物語
女性はそれだけ言うと、立ち去った。


華と素はミーティングルームで風呂敷包みを広げた。


素へ、と書かれた封筒を見て、素は中身を読み、手が震えた。


「素?」


素は手紙を華に手渡すと、華は軽く手紙を読んだ。


華は吹き出した。


「素の結婚相手だなんて。おばさんらしいね」


素はチラッと名刺を見て、古びたノートに視線を落とした。


「……うそ」


素は目を疑う。


名刺と、ノートの文字を交互に見比べた。


ノートにはお世話になった順に、嫁入りに丁度いい家がマーク付で書いてあった。


一番始めに書いてある、一番オススメの家が、名刺の表に書いてある苗字と同じなのだ。


「確かめてみなよ。あのイケメンは、知ってるのかも知れないし」
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