アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
その瞬間、私は無くしていた感情が戻ってきた。

「うわ〜ん、恐かった…よぉ〜。」

私は火が点いたように泣き、お母さんヤギに寄り掛かった。

「よしよし…、恐かったね…。でも、一杯頑張ったね…。」

と、お母さんヤギは、私が泣き止むまで優しく私の頭を撫で続けてくれたの。




兄狼の唾液などを小川で洗い流した私が、

「お礼に歌うね…。」

と、言った途端、

「それはお礼じゃない!!仇で返すって言うんだ!!」

と、熊は走り去った。
< 100 / 125 >

この作品をシェア

pagetop