アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
「イヤァ〜!」

と、血迷った私は熊に向かって突撃した。

熊が、慌てて身を翻すと、私は突撃した勢いそのままで、藪を走った。

「待っててば…。」

と、熊が、追いかけてくるが、

「待つわけないでしょ!」

と、私は御丁寧にも返事をしながら逃げ続けた。

すると、往路は長く感じた藪の中を突き抜けて、道端の石に座るお母さんヤギが目に入った。
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