珈琲時間
 「………………悪かった」

 謝罪の言葉が聞えてきたのは、先輩の腕に包まれているのだと気が付いて固まったあたしが、おずおずと先輩の背中に手を回してからだった。

 言葉とともに、ぐっと強く引き寄せられながら玄関に倒れこむ。
 後ろで、バタンとドアが閉まると、一層強く抱きしめられた。

 「あたしも、ごめんなさい」

 きっかけが、なんて考えていた自分がバカらしくなるくらいに、どうして3週間も離れて居られたんだろうかと思う。
 ようやく戻れた居場所に安心して、あたしは彼に身を任せた。

● 久々更新。すみません、放置してました。また書き始めますので、よかったらのぞいていってくださいませv
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