青い月の夜に
「あはは!ひっでぇ顔!!」
立ち止まって大笑いするハルキを周りを行き交う人々が振り返る。
「ハルキ……みんな見てるよ」
恥ずかしくなってハルキのシャツのわき腹を引っ張った。
「悪い悪い!」
そう言うハルキの瞳に笑いすぎで涙が溜まっている。
それを拭いながら謝られても嬉しくなくて、プイッと顔を背けた。
「真子、悪かったって!」
それでも顔を背け続ける私にハルキは参ったなという表情をした。