青い月の夜に
ハルキの観たいと言った映画は昨日で上映が終わってしまったらしい。
ちょっと不機嫌なハルキに泣けると話題の映画はどうかと勧めてみた。
「映画で泣くなんてバカらしい」
そう言って、バッサリと意見を斬られてしまった。
「じゃあ、どうするの?帰る?」
「帰んねえ」
ぶっきらぼうにそう返事をすると、ハルキは再び私の手を取って歩き出した。
行き先も告げられぬまま手を引かれて、その後に着いて行く。
しばらく歩いて、ハルキが急に足を止める。