続*恋した人は社長さん
「大丈夫か?泣き虫。」
「なっ!?な、泣き虫じゃない!」
「あっそ。じゃあコレなんだよ?」
その人はあたしの頬に手を伸ばして指で涙を拭った
伸ばされた手に一瞬ビクッとしたけどあったかい彼の手に何故か安心感を覚えた
涙を止めようと思ったけど止められなかった
「こ、れは……うぅ~…だって痛いんだもん!あの人たちちょっとこわかったんだから!泣いたっていいじゃない!……グスッ…うぅ…。」
涙以外のなにものでもないので言い返せなくて開き直った
「やっぱ泣き虫じゃん(笑)」
そういって意地悪く笑う彼に不覚にもキュンとしてしまった