お姫様だっこ
「……ゅ…う!!…美優!!」
気がついたらベッドに寝てた。
「ここ……?」
「美優!!ここ病院。気失ったからな、タマちゃんの車で連れてきて貰った。タマちゃんが手続きしてくれてる」
「そっか…」
「傷イッパイあるけどな、全部軽いもんだから大丈夫だって。打撲が酷いけど安静にしてればスグ治るって」
あたしはホッとした。
研がそばにいたから。
「美優…俺といて、大丈夫か?」
「えっ?」
悲しそうな研の顔…
「俺といる事で美優がこんな目にあうなら…俺…」
「いや!!あたしは大丈夫なんだよ?研がそばにいてくれるだけで幸せなの!もう誰も何もしてこないよ、きっと」
「なんでわかんの?」
研が瞳を潤ませながら言ってきた。