お姫様だっこ
好きな人の為に朝食を作る。
また見つけた
幸せ。
「いぃ匂い♪」
振り向くと研がいた。
「あ、起きてきたんだぁ。もう少しで出来るよ。もう寝なくて大丈夫?」
「美優がいるのに寝るのもったいないだろ?顔洗ってくる」
ボサボサの頭を掻きながら研は洗面所へ行った。
頭ボサボサでも研はカッコイイんだね。
どこまであたしを惚れさせる気?
そんな事を考えながら朝食を並べる。
研が戻ってきて
テーブルで向かい合って朝食を食べる。
「いつも朝はパンなの?」
「おぅ。朝はパンだろ」
「あたしも!!気が合うね♪」
そんな些細な事でも嬉しくてウキウキする。
喜んでるあたしを見て研も微笑んでる。
あたしの大好きな優しい笑顔。
ずっとずっと
あたしのそばで笑っててね――…