お姫様だっこ




好きな人の為に朝食を作る。




また見つけた



幸せ。








「いぃ匂い♪」





振り向くと研がいた。




「あ、起きてきたんだぁ。もう少しで出来るよ。もう寝なくて大丈夫?」


「美優がいるのに寝るのもったいないだろ?顔洗ってくる」




ボサボサの頭を掻きながら研は洗面所へ行った。




頭ボサボサでも研はカッコイイんだね。




どこまであたしを惚れさせる気?




そんな事を考えながら朝食を並べる。




研が戻ってきて



テーブルで向かい合って朝食を食べる。






「いつも朝はパンなの?」


「おぅ。朝はパンだろ」




「あたしも!!気が合うね♪」




そんな些細な事でも嬉しくてウキウキする。




喜んでるあたしを見て研も微笑んでる。






あたしの大好きな優しい笑顔。







ずっとずっと





あたしのそばで笑っててね――…
< 160 / 330 >

この作品をシェア

pagetop