お姫様だっこ
そろそろ帰る時間。
ほぼ、カフェは完成してた。
いつも通りミンナと別れて4人で帰る。
帰りは暗いからって智也と鉄があたしと菜帆を送ってくれるんだ。
研にメールをする。
《今終わって帰ってるよ♪順調だよぉ!家着いたらまたメールするね》
終わったら研にメールするのが日課。
――♪
すぐ研から返事が来た。
《気をつけて帰れよ。今日もお疲れさん!!偉いぞ。》
ニヤけながら携帯を閉じる。
「研から?」
智也が聞いてきた。
「うん!!」
鉄と菜帆は2人で前を歩いてる。
「研に会いたいんだろぉ?」
「うん……」
本当は今すぐ会いたいけど我慢しなきゃいけない……
やばい、寂しくなってきた。
すると、突然
智也が頭を撫でてきた。
「えっ?」
戸惑うあたし。
「いや、…寂しいんだろうなぁと思ってさ。最近は準備で会う時間減ったろ?もう少しで終わりだから頑張ろうな?」
智也の手は安心しちゃう。
パワーを貰ってる感じで。
なんだろう…この感じ…。
智也ってあったかいんだよね。そういうオーラを出してるっていうか。
だから人が寄ってくるのかな?