お姫様だっこ




家に着いた。



ドアを開けるとおじいちゃんの怒鳴り声。



でも今日はそんな事気にもとめなかった。



研の事で頭がイッパイだった。




自分の部屋に入ると携帯が鳴った。







研!?―と思ったけどよく聞くと研からの着信音じゃない。




画面を見ると




―菜帆。



『はい…』



『美優!?鉄から聞いたよ!?美優を心配してね、菜帆にメールくれたの。研は見つかった?スグ連絡くれたら一緒に探したのに!でも、見つかったよね!?』






研は見つからなかったんだよ…



連絡もとれないんだよ。




『あたし嫌われちゃったかなぁ?電話も出てくんないの。研、何処にもいないの!』



また、瞳から大量の水が溢れ出る。





『美優ー…泣かないで?菜帆が研に電話してみようか?』



『いいよ。あたしがちゃんと話す。研も今日はムカついてるんだろうから連絡は止めとくよ。明日休みだから…あさって学校で会えるから…ちゃんと話すよ』



『…わかった!絶対話さなきゃ駄目だよ?美優と研は絶対離れちゃ駄目なんだからね!?』




頑張るよ、と言って電話を切った。








また、携帯が鳴る。




今度はメールの着信音。





研じゃない…
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