お姫様だっこ
そんな時、慎といる事が楽しかった。
毎日あたしに会いに来る。
最初はウザかったけど傷心のあたしには癒やしになってた。
慎の笑顔に救われたんだ。
夏休み1日目――
バイトも休みで家に居た。
菜帆が海に誘ってくれたけど、そんな気分じゃなくて断った。
部屋でゴロゴロしてると携帯が鳴った。
受信メール
―慎―
《美優ちゃん最近元気なさすぎです!研君は相変わらずあんな女と一緒に居て変だし。どうせ家にいるんでしょ?♪俺と遊びません?》
正直、慎のメール嬉しかった。
寂しかったから…
あたしを必要としてくれてるって事が嬉しかったんだ。
慎と遊ぶ事にした。
《いいよ。遊ぼっか!》
そう返すと
電話が鳴った。
慎だ。
『はい?』
『美優ちゃん!どこ行きますか?』
慎は凄い元気だなぁ…‥
『何処でもいいよー楽しい所なら』
『んー…とりあえず待ち合わせしましょうか?駅前でいいですか?』
あたしは慎との待ち合わせ場所へと向かう。
太陽が眩しすぎる…