お姫様だっこ




「研くんとあの子が居たね…」



慎も見たんだね。



やっぱり見間違いじゃ無いんだね。



改めて思い知らされる現実。



いやだ。



いやだ。



あの子に渡したくない!




でもあたしは自分で研から離れた。





後悔しても遅いのに…。









「俺じゃ駄目ですか?」




耳を疑う言葉が聞こえた。




それは慎の口から出た言葉だった。




「慎…?」
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