ありがとう…大きな声で
高校までは、歩きと電車。
駅までは五分で電車は、三駅。
駅と学校は直結してるから、とっても楽。

今日もいつも通りに駅までの距離を
友達にメールしながら歩いていると、

「ドン!」
痛みとともに、尻もちをついてしまった。
人とぶつかったようだ。
上を向くとハニーオレンジの髪が九月の微風に
なびき、左耳にピアスを二個つけた男性が
私のことを心配そうに、二重の目を垂らしながら
見ている。
「大丈夫?」
と聞かれ、
「大丈夫です…」
と答えた。
その男性が手を引き立ち上がらせてくれた。

「ありがとうございます。」

世間の女の子はこういう状況になるとキュンと
するのだろうが、
私は全くしない。
逆に気分が悪くなるぐらいだ。
私は男性が嫌いだから、近寄りたくもない、
恋愛にはいい思い出なんて
一個もない。
だから、私は
「男」恐怖症ってやつ。
こんな歳の女子高生でこんな人がいるのか
って思われるんだろうな。
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