魔女の悪戯

クリスティア城×岩佐城


クリスティア城の一室。


カルボーロにいるラミア王女に仕えるため、引っ越しの準備を終えたレオの姿があった。


王女に押し付けられた紅茶で、最後の一服を。


紅茶を飲もうと、カップを口に近付けた時、紅茶の水面がぐにゃりと歪んだ。


そして映し出された、見覚えのある顔。


「──忠純、か?」


レオは紅茶の水面に映し出された、忠純に向けて話しかける。


「左様…。
なれば、貴殿はレオナルドか?」


「そうだ。」


レオは忠純を、忠純はレオをまじまじと見た。


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