私はペットです。雌犬です。

「まぁ、これはもう決定事項だから。鍵を渡しなさい?」


渡しなさいっといいながら、半強引に私の手からソレは奪われた


「あと、携帯もね?もともと、貴女のじゃないものね」


それも私の鞄から、出され没収される

優さんに繋がる物が次々と奪われていく


「はい。これが、貴女の新しいマンションの場所よ。…もう二度と優くんは、会わないようにね?ココに来ても駄目よ?…貴女は、桜治ユウには、邪魔な人間なんだから」


そう言い切ると、私は玄関の外へと出される

そして、固く閉ざされた扉

まるで、優さんの世界と私の世界を繋いでいた扉のように見えた…

でも、もうその扉は…
二度と開かない…

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