私はペットです。雌犬です。

会話をしながら、歩くこと15分

目的地まであと少しという所で…私は見つけてしまった


「…ねぇ、菊香…」

「どしたの?急に止まって。歩き疲れた?」

「ううん…違う。あれ、見て?」

「…えっ…?」


私が指を差した方を菊香も見る


「…人だよね?」

「…だよね?」


私が指差した場所は、小さな神社の階段の下

そこに、人がうつぶせで倒れていた

見つけてしまったからには無視出来ない

2人でゆっくり近づく


「あの…大丈夫ですか?」


声をかけるが反応がない


「返事がない…ただのし「縁起が悪いこと言わないの!」


菊香の言葉を遮るために、大声を出した私

その声に、倒れてる人が一瞬ピクリと動いた

< 71 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop