私はペットです。雌犬です。
「俺から、離れていくなんて許さないよ?アイドルだから、側に居ちゃいけないなんてことないよ。違う世界の人?そんなわけ無いだろ?俺は、桜治優だ。桜治ユウじゃない」
自分でも訳のわからないことを言ってると思う
何が言いたいのか?
要するに…
嫌われたくないんだ
離れて欲しくないんだ
クロに…
一人の男として見て貰いたいんだ
桜治優という、一人の異性として…見て貰いたいんだ
「うーん…?」
分からないかな?
小首を傾げて唸るクロ
「要するに…桜治ユウを嫌いになっても、桜治優を嫌いになるなって言ってるだよ」
あぁ、恥ずかしい
二度とこんな台詞言わない
「はい、わかりました」
俺の恥ずかしい言葉に、頷いて返事をしたクロ
それを見て少し安心した