天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
面と向かって話すのが怖くて、ずっと学校では啓太を避けていた。

何とか電話では、話す事ができそうだ。

「なんか…擦れ違ってばっかりだよね、学校ではさ…」

小さく、自信なさげに呟くアリスカ。

勝気な性格はすっかり影を潜めている。

『そう…ですね…』

ポツリと呟く啓太。

『僕の事…避けてるんだと思ってました…』

「えっ、そんなっ、避けてるなんてっ」

アリスカは声を上げる。

…事実は図星だ。

啓太と顔を合わせるのが気まずくて、授業中以外は教室にいる事さえ避けていた。

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