天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「嗚呼アリスカ~宝石の瞳は愁いに沈み~♪」

声高らかに歌い上げる和音に。

「わざわざ私の名前言うな!恥ずかしい!」

思わずアリスカもツッコむ。

「大体その歌詞何よ!」

「作詞作曲は僕~♪ルララ~♪」

いや、そこは歌う必要はないだろ。

バイオリンをギコギコ鳴らしながら、和音はアリスカに歩み寄ってきた。

「どうしたんだいアリスカ~♪そんなに落ち込んで~♪」

歌声で会話しようとする和音。

非常に落ち着かない。

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