天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「言葉で愛を語るのもいいが、君もバイオリニストならば、その美しい旋律で恋人に胸の内を吐露するのも悪くないと思うよ?フロイライン」

「はぁ?」

和音の言葉に小首を傾げるアリスカ。

「同じバイオリン奏者として、僕は君の恋を応援する。君が奏でるのは悲恋の調べではなく、愛を囁くハイネの如き音色こそ相応しい」

書いてて恥ずかしいなお前。

とにかく言いたい事だけ言うと、和音はラララ♪とか歌いながら、アリスカのもとを去っていった。

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